反ると腰が痛い「筋肉タイプ」を深掘り|腹筋と腰の筋肉バランスが崩れる理由
- 山田涼太
- 4 日前
- 読了時間: 4分

以前の記事で、反ると腰が痛い原因には「関節タイプ・筋肉タイプ・神経タイプ」の3つがあるとお伝えしました。
今回は、「長時間立っていると徐々に痛みが増す」「腰全体が張るような感覚がある」という特徴を持つ筋肉タイプについて、さらに詳しく掘り下げていきます。
→こちらの記事をまだ読んでいない方はこちらから
筋肉タイプの腰痛は、どこの筋肉が関係しているのか
体を支える筋肉は、大きく分けて「前面(お腹側)」と「背面(背中・腰側)」でバランスを取っています。
お腹側には腹筋群、背中側には脊柱起立筋という筋肉があり、この2つが協力し合うことで、姿勢をまっすぐ保っています。筋肉タイプの腰痛は、この前後のバランスが崩れ、腰側の筋肉だけが働き続けている状態で起こります。
なぜ腹筋がうまく使えなくなるのか
現代の生活は、座っている時間が長く、股関節を曲げた姿勢が続きやすい環境です。この状態が長く続くと、お腹の筋肉(特に体幹の奥にあるインナーマッスル)が使われにくくなり、徐々に働きが弱くなっていきます。
腹筋が姿勢を支える役割を果たせなくなると、その分の負担がすべて腰の筋肉に集中します。これが、「反ると痛い」だけでなく、「立っているだけで徐々に辛くなる」という筋肉タイプ特有の症状につながります。
関節タイプとの見分け方
関節タイプは「反った瞬間、ピンポイントで痛む」のに対し、筋肉タイプは**「反り始めてからじわじわ辛くなる」「長時間の姿勢保持で悪化する」**という違いがあります。痛みの出方が"点"なのか"じわじわ"なのか、これが見分けるポイントです。
「腹筋を鍛える」だけでは不十分な理由
筋肉タイプと聞くと、「腹筋を鍛えれば良い」と思われがちですが、実はそれだけでは不十分なことが多いです。すでに緊張しきっている腰の筋肉を緩めないまま腹筋だけ鍛えようとしても、腰の緊張が邪魔をして、腹筋にうまく力が入らないというケースが少なくありません。
順番としては、まず腰の緊張を緩め、その上で腹筋(特にインナーマッスル)を働かせる練習をする、という流れが効果的です。
実際にあったご相談から
以前、「立ち仕事をしていると、夕方には腰全体が張って辛い」というご相談をいただいたことがありました。確認すると、腰の筋肉が常に緊張している一方で、お腹に力を入れる感覚がほとんどない状態でした。
腰の緊張を緩めるアプローチと並行して、お腹に力を入れる感覚を取り戻す練習を行っていく中で、夕方の張り感が徐々に軽減していったケースがあります。
当院での考え方とアプローチ
当院では、筋肉タイプの腰痛に対して、腰の筋肉の緊張状態と、お腹まわりの筋力の働き方を両方確認しています。どちらか一方だけにアプローチするのではなく、「緩める」と「使えるようにする」を順序立てて行うことを大切にしています。
→ 詳しくはこちらの腰痛のページをご覧ください
まとめ
反ると腰が痛い「筋肉タイプ」は、腹筋と腰の筋肉のバランスが崩れていることが原因です。腰を緩めることと、お腹の筋力を取り戻すこと、両方を順序立てて行うことが改善への近道です。
ここまでお読みいただきありがとうございます。
今回の内容のように、筋肉タイプの腰痛には、
腰の筋肉の慢性的な緊張、
お腹まわりの筋力低下、
座り姿勢中心の生活習慣、
筋肉の前後バランスの崩れ
など、
複数の要因が関係していることが多くあります。
そのため、
「とりあえず腹筋を鍛える」
「腰が痛いから腰だけマッサージしてもらう」
といった対処だけでは、根本的な改善につながらないケースも少なくありません。
実際に、
「立っていると徐々に腰が張ってくる」
「腹筋を鍛えても腰痛が変わらない」
「夕方になると腰全体が辛くなる」
という方の多くが、
“筋肉の緩めると使えるようにするの順番”に対するアプローチができていない状態です。
もし、
・長時間立っていると腰が張ってくる
・腹筋を鍛えても変化がない
・じわじわ痛みが増していく感覚がある
このように感じている場合は、一度しっかりと体の状態を確認することが大切です。
当院では、痛みのある筋肉だけを見るのではなく、
腰の緊張とお腹まわりの筋力バランス、身体全体の使い方まで含めて評価し、
「なぜ腰の筋肉に負担が偏っているのか」
を明確にしていきます。
無理に通院をすすめることはありませんので、
「まずは自分の状態を知りたい」
という方も安心してご相談ください。





コメント