top of page

産後に「骨盤が開く」って本当?宇都宮の整体師が産後ケア教室で伝えていることー宇都宮整体院 咲ー

  • 山田涼太
  • 7月21日
  • 読了時間: 4分
産後ケア教室の風景

はじめに


「産後は骨盤が開く」——SNSや育児雑誌でよく見かける言葉です。

骨盤矯正のメニューを見かけたことがある方も多いと思います。


でも、実際のところ何が起きているのか、正しく知っている方は意外と少ないのではないでしょうか。


当院では、産後のママ・パパ向けに「パパ整体」という産後ケア教室を開催しています。

このブログでは、その教室でお伝えしている内容の一部を、当院がわかりやすく解説します。



「骨盤が開く」の正体は、骨のズレではない


まず知っておいていただきたいのは、

出産後に骨盤の関節(仙腸関節)が大きくズレたり、パカッと開いたまま戻らなくなる、

ということは医学的にはありません。


妊娠・出産期はホルモンの影響で靭帯が柔らかくなりますが、

それは骨盤が固定できなくなるということとは別の話です。


では、なぜ産後は骨盤周りが広がって見えるのでしょうか。


ポイントは「関節」ではなく「筋肉」と「姿勢」にあります。



妊娠中〜産後で姿勢はこう変化する


  • 妊娠中:お腹が大きくなることで骨盤が前に傾きやすくなり、いわゆる反り腰姿勢に。腰の筋肉が常に縮んだ状態で働き続けるため、妊娠中から腰痛が出やすくなります。

  • 産後:授乳や抱っこの時間が増えることで、今度は骨盤が後ろに倒れ、背中が丸まり、頭が前に出る姿勢が長時間続きます。


この姿勢の変化にともなって、股関節を支える筋肉(お尻の横にある中殿筋など)がうまく働かなくなり、太ももの前や内側の筋肉が優位になります。


結果として太ももが内側に入りやすくなる一方で、股関節の付け根(大転子)が外に張り出して見える

——これが「骨盤が開いて見える」正体です。


骨が広がったのではなく、支えられなくなった結果、外に出て見えているだけなのです。



授乳姿勢が呼吸と自律神経にも影響する


授乳中は背中が丸まり、肩が内側に入り、頭が前に出る姿勢を一日に何時間も繰り返します。

この姿勢が続くと肋骨が広がりにくくなり、呼吸が浅くなります。


呼吸が浅くなると自律神経が乱れやすくなり、リラックス状態で分泌されやすいオキシトシンなどのホルモンにも影響が出る可能性があります。


つまり、体の緊張はメンタル面の負担とも密接につながっています。


産後は体だけでなく心の負担も大きく、いわゆる「産後うつ」もこうした体の状態と無関係ではありません。



必要なのは「骨盤を戻すこと」ではなく「支えられる体に戻すこと」


まとめると、産後の体に起きているのは


  • 骨がズレているのではなく

  • 支える筋肉が弱り

  • 姿勢のクセが固定し

  • 呼吸が浅くなっている

という状態です。


だからこそ必要なのは、無理やり骨盤を戻すことではなく、


  • 正しく支えられる体に戻すこと

  • 呼吸がしやすい姿勢を作ること

  • ママがリラックスできる環境を作ること

この3つです。



パパにできる「パパ整体」という選択肢


産後ケア教室の風景2

当院の産後ケア教室では、この仕組みを知っていただいた上で、パパがママの体をサポートする簡単なケアの方法をお伝えしています。


骨を動かすのではなく、ママの体が本来の位置に戻れるようサポートするという考え方です。


体だけでなく、パパとママのコミュニケーションやスキンシップの時間をつくることも、産後の心身の負担を和らげる大切な要素だと考えています。



おわりに


産後の体の変化は、多くの場合「支える力」と「姿勢」と「呼吸」の問題です。正しい知識を持つことで、ママ自身の不安も、パパの関わり方も変わってきます。




追記:あわせて読みたいページ


産後の体の変化は、腰・股関節・肩まわりの不調としても現れやすい部分です。気になる症状がある方は、こちらもあわせてご覧ください。


産後ケア教室「パパ整体」や、当院の施術についてのご相談は、公式LINEからお気軽にどうぞ。料金の詳細はこちらからご確認いただけます。

※産後ケア教室「パパ整体」は毎月一回無料で開催しております。定員が決まっていますので、ご注意ください。



宇都宮整体院 咲|今泉院(月火水)・明保院(金土)|完全予約制

コメント


bottom of page