四十肩・五十肩で腕が後ろに回らない原因とは|結帯動作の悩み
- 山田涼太
- 7月28日
- 読了時間: 4分

「エプロンの紐が結べない」
「お風呂で背中を洗う時に、腕が後ろまで届かない」
「下着のホックが留められない」
四十肩・五十肩の方から、こういった悩みをよく聞きます。腕を前や横に上げる動作より、この「後ろに回す動作(結帯動作)」の方が、より早い段階から制限を感じる方が多い動きです。
なぜ「後ろに回す動作」から制限されやすいのか
腕を後ろに回す動作は、肩関節を内側にねじりながら、肩甲骨も連動して動かす必要がある、肩の動きの中でも特に複雑な動作です。
肩関節の袋(関節包)のうち、特に前方の組織が硬くなると、この「内側にねじる」動きが制限されます。四十肩・五十肩では、炎症や癒着がこの前方の組織に起こりやすいため、腕を前に上げる動作よりも先に、後ろに回す動作の制限として自覚されやすい傾向があります。
どの段階で気づくことが多いか
多くの方が最初に違和感を覚えるのが、この結帯動作です。
エプロンやパジャマの紐が結びにくい
ブラジャーのホックに手が届かない
お風呂で背中が洗いにくい
腕を上げる動作はまだ問題なくできても、この後ろに回す動作だけ先に制限が出ているという方は少なくありません。
無理に動かそうとするとどうなるか
紐を結ぼうと無理に腕を引っ張るように動かすと、硬くなっている組織にさらに負担がかかり、炎症が悪化することがあります。「結べないから、余計に力を入れて頑張る」という対処は、かえって回復を遅らせる可能性があります。
改善のために必要な視点
結帯動作を取り戻すには、肩関節前方の組織の硬さだけでなく、肩甲骨の動き、姿勢全体のバランスまで含めて評価する必要があります。肩だけを闇雲にストレッチしても、うまく改善しないケースが多いのはこのためです。
実際にあったご相談から
以前、「エプロンの紐が結べなくなり、家事に支障が出ている」というご相談をいただいたことがありました。腕を前に上げる動作は比較的保たれていましたが、後ろに回す動作だけ大きく制限されている状態でした。
肩関節前方の組織と、肩甲骨まわりの動きを合わせて整えていく中で、徐々に紐を結べる範囲まで動くようになっていったケースがあります。日常生活の具体的な動作から、制限されている範囲を確認することが改善の手がかりになります。
当院での考え方とアプローチ
当院では、「腕が後ろに回らない」というお悩みに対して、肩関節前方の状態だけでなく、肩甲骨の動きや姿勢まで含めて評価しています。
無理に紐を結ぶ練習をするのではなく、そもそも動かせる範囲を広げるためのアプローチを行うことで、日常動作の改善を目指します。
→ 詳しくはこちらの四十肩・五十肩のページをご覧ください
まとめ
四十肩・五十肩では、腕を上げる動作よりも先に、後ろに回す動作(結帯動作)が制限されやすい傾向があります。
エプロンの紐やホックが留められないといった悩みは、肩関節前方の組織の硬さと、肩甲骨の動きの両方を確認することが改善への近道です。
ここまでお読みいただきありがとうございます。
今回の内容のように、腕が後ろに回らない背景には、
肩関節前方の組織の硬さ、
肩甲骨の動き、
姿勢のバランス、
日常生活での負担の積み重ね
など、
複数の要因が関係していることが多くあります。
そのため、
「無理に紐を結ぼうと頑張る」
「そのうち動くようになると放っておく」
といった対処では、根本的な改善につながらないケースも少なくありません。
実際に、
「エプロンの紐が結べない」
「背中に手が届かない」
「家事や着替えに支障が出ている」
という方の多くが、
“本当の原因”に対するアプローチができていない状態です。
もし、
・腕が後ろに回らない
・ホックや紐が結べない
・家事や着替えで困っている
このように感じている場合は、一度しっかりと体の状態を確認することが大切です。
当院では、肩関節だけを見るのではなく、
肩甲骨の動き、姿勢や身体全体の使い方まで含めて評価し、
「なぜ後ろに回らなくなっているのか」
を明確にしていきます。
無理に通院をすすめることはありませんので、
「まずは自分の状態を知りたい」
という方も安心してご相談ください。





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